バーチャルカードとは?バーチャルカードとクレジットカードの違い
近年いくつかのカード会社では、バーチャルカードを発行しています。バーチャルカードとは、インターネットショッピングを利用する機会が多い方を中心に注目されているサービスです。
バーチャルカードは、従来のクレジットカードのようなカード券面はなく、発行される番号のみで決済を行うことが出来ます。
ただ、バーチャルカードは、現状ではまだそれほど認知度が高いサービスではありませんので、良く知らないという方も多いでしょう。
そこで、バーチャルカードとは一体どういったものなのか、またバーチャルカードとクレジットカードにはどのような違いがあるのかについてまとめました。
バーチャルカードとは?
バーチャルカードとは、簡単に言うとネットショッピングでカード決済をする際に利用出来るサービスです。
バーチャルカードは、バーチャルという名前の通り実際のカード自体はなく、16ケタの暗証番号だけで利用するという仕様になります。
そのため、カードを提示する実際の店舗では利用することが出来ず、インターネットでのみ利用が可能となっています。
ちなみに、バーチャルカードの番号は、自分で何度でも変更することが出来ますので、インターネットでクレジットカードを利用するのが心配という方を中心に人気があります。
また、バーチャルカードの決済方法は、基本的にはプリペイド方式、もしくは利用した分の料金が指定した口座から即時に引き落とされるという形になります。
ただ、クレジットカードのオプションサービスのような形で発行されているバーチャルカードの場合は、クレジットカードと同様に後払いで支払いが可能となっているものもあります。
バーチャルカードには審査が無い?
バーチャルカードの発行には、クレジットカードを作る時のような審査はありません。ただ、申し込めば誰でもバーチャルカードを作れるというわけではなく、一定の申込資格はあります。
バーチャルカードの申し込み資格は、発行元のカード会社やバーチャルカードの種類によって異なりますが、主な条件としては18歳以上であること、そして該当するカード会社のクレジットカードを保有していることという条件がついている場合もあります。
つまり、バーチャルカードは単体で申し込みが出来るタイプもありますが、大元のクレジットカードを所有している場合しか所有出来ないタイプもあり、申し込みの際には事前の確認が必要になります。
バーチャルカードとクレジットカードはどこが違う?
バーチャルカードとクレジットカードの違いとして一番大きいのは、やはり実際の店舗で利用できるかどうかという点になるでしょう。
また、購入手数料や年会費が発生するかどうかという点も、バーチャルカードとクレジットカードの違いの1つと言えます。
では、バーチャルカードとクレジットカードの違いについていくつか見ていきましょう。
バーチャルカードとクレジットカードの違い
バーチャルカードとクレジットカードの違いは、まずカード券面自体が存在するか、しないかという点があります。
ただ、実際に利用する際の違いとしては、ネットショッピングでしか利用できないか、実店舗でも利用できるかという点、そして購入手数料や年会費が掛かるかどうかという点が大きいでしょう。
また、カード決済が出来るという以外にどのようなサービスが受けられるのかという点にも大きな違いがあります。
実際の店舗で利用できるかどうか
上記で記載した通り、バーチャルカードはインターネットでの決済専用となりますので、実際の店舗では利用することが出来ません。
対して、通常のクレジットカードは、国際ブランドによる加盟店などの違いはありますが、基本的にはネットショッピングはもちろん、実店舗でも利用することが出来ます。
購入手数料や年会費の有無
バーチャルカードは、年会費が無料となっている場合が多いのですが、年会費とは別に購入手数料が掛かる場合が多くあります。
特にプリペイド式のバーチャルカードは、数百円程度の購入手数料が必要となり、また一定期間カード利用がないと、維持費としてまた数百円掛かる場合があります。
クレジットカードは、カードによって年会費が発生する場合もあれば、年会費無料となっている場合もありますが、基本的に購入手数料はありません。
付帯サービスの有無
バーチャルカードはカードによっては、利用分に応じたポイントが貯まる場合もありますし、ショッピング保険が付帯されている場合もあります。
ただ、バーチャルカードには、クレジットカードのように海外や国内の旅行傷害保険の付帯はありません。
また、基本的にはボーナスポイントなどのポイント優待もありませんし、もちろん空港ラウンジの利用が出来るといったサービスもありません。
カード決済がしたいならまずはクレジットカードを作ろう!
バーチャルカードは、主にインターネットで買い物をするという方にとっては、手軽で便利なサービスだと言えるでしょう。
ただ、上記で記載した通り、バーチャルカードはインターネット専用のカードとなりますので、実際の店舗では利用出来ませんし、カードの提示が必要なサービスなどにも利用することは出来ません。
そのため、何かしらの理由でクレジットカードが作れないといった特別な事情がない限りは、まずはクレジットカードを取得することをおすすめします。
バーチャルカードは、確かに手軽で便利なサービスではありますが、利用出来る範囲が狭く、購入手数料や維持費が発生する場合も多くあります。
また、クレジットカードのような充実した付帯サービスもほとんどありませんので、長期間使い続けるメリットも少ないと言えます。
そこで、主にインターネットで買い物をするという方であっても、基本的にはクレジットカードを利用し、バーチャルカードは補助的に利用するという活用方法がおすすめです。