ETCパーソナルカードの審査は？メリット・デメリットとは？
現在はETCシステムが広く普及していますので、高速道路の料金をETCカードで支払っている方も多いでしょう。
ETCカードを保有している方の多くは、クレジットカードの追加カードを利用している方がほとんどだと思いますが、クレジットカードの追加カード以外にもETCカードがあることはご存知でしょうか。
ETCカードには、カード会社ではなく、東日本高速道路株式会社など全国6社の高速道路株式会社が発行しているETCパーソナルカードがあります。ETCパーソナルカードは、クレジット機能を持たない単体のETCカードとなりますので、クレジットカードの追加カードとして申込むETCカードとは異なる点がいくつかあります。
そこで、ETCパーソナルカードの審査について、またETCパーソナルカードのメリット・デメリットについてまとめました。
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ETCパーソナルカードの審査は？
ETCパーソナルカードの審査についてですが、ETCパーソナルカードはカード会社が発行しているわけではありませんので、クレジットカードのような審査はありません。
そのため、仮に何かしらの事故情報によってクレジットカードの審査に通らない方でも、審査の無いETCパーソナルカードであれば、ETCカードを作ることが出来ます。
ただ、ETCパーソナルカードはクレジットカードのような審査がない代わりに、デポジット（保証金）が必要となります。つまり、ETCパーソナルカードは審査によって信用を得る代わりに、前もってお金を預けておくことで利用できるETCカードなのです。
ETCパーソナルカードのデポジット（保証金）について
ETCパーソナルカードのデポジット（保証金）は、これまでの高速道路などの有料道路の平均利用月額と年間最高利用月額から算出して、デポジット（保証金）の金額を決めるようになります。
平均利用月額と年間最高利用月額の算出方法は下記の通りで、どちらか高額な方がデポジット（保証金）の金額となります。また、デポジット（保証金）の金額は申し込みの際に自己申告するようになります。
ETCパーソナルカードのデポジット（保証金）の算出方法
・平均利用月額
1ヶ月の平均利用額（5千円単位で切り上げ）×4倍
※1ヶ月の平均利用額が1万円に満たない場合は、最低1万円×4倍となります。
・年間最高利用月額
1年間のうち、最も多かった月の1ヶ月分の利用額（2万円単位で切り上げ）
上記の計算方法でデポジット（保証金）を算出すると、最低でも4万円のデポジット（保証金）が必要になります。ETCパーソナルカードは、クレジットカードのような審査がない代わりに、デポジット（保証金）を事前に預けておくというシステムなのです。
ETCパーソナルカードのメリット・デメリットとは？
ETCパーソナルカードのメリットとしては、やはりクレジットカードのような審査がないという点です。
クレジットカードの追加カートとしてETCカードを申し込む場合は、まずクレジットカードを取得する際にカード会社による審査がありますので、審査に落ちてしまうと当然ETCカードを取得することが出来ません。
その点、ETCパーソナルカードは審査自体がありませんので、審査に落ちてETCカードを取得できないということがないのは大きなメリットと言えます。
また、クレジットカードの追加カードとしてETCカードを申し込む場合は、はじめに元のクレジットカードを作る必要がありますが、ETCパーソナルカードは単体で申し込みが出来ますので、クレジットカードを作りたくない方、ETCカードだけが欲しい方も取得できるという点もメリットになります。
ただ、ETCパーソナルカードは審査によって信用を得る必要がない代わりに、デポジット（保証金）が必要となります。デポジット（保証金）の金額は、どの程度有料道路を利用しているかによって異なりますが、最低でも4万円程と決して少ない金額ではありません。
また、ETCパーソナルカードは年会費も掛かりますので、クレジットカードの追加カードとしてETCカードを申し込む場合に比べると、取得する際の費用や維持費が掛かるというのがデメリットになります。
ETCパーソナルカードのメリットとは？
クレジットカードのような審査が無い
ETCパーソナルカードはカード会社による審査はありませんので、クレジットカードの審査に通らなかった方、事故情報がありクレジットカードを作ることが難しい方でもETCカードを所有することが出来ます。
ETCカード単体で申し込みが出来る
ETCパーソナルカードは、クレジットカードの追加カードとして申込むETCカードのように、初めにクレジットカードを作る必要がありません。ETCパーソナルカードはクレジット機能を持ちませんので、ETCカードのみ単体で作ることが出来ます。
ETCパーソナルカードのデメリットとは？
高額なデポジット（保証金）が必要になる
ETCパーソナルカードは、カード会社による審査はありませんが、事前にデポジット（保証金）を支払う必要があります。デポジット（保証金）は、ETCパーソナルカードを解約する際に返金されますが、最低でも4万円程とかなり高額な出費となります。
毎年所定の年会費が掛かる
ETCパーソナルカードは、デポジット（保証金）以外にも年会費が必要となります。ETCパーソナルカードの年会費は、1,234円（税込）です。クレジットカードの追加カードとしてETCカードを作る際は、ETCカードの年会費が実質無料となる場合も多いのですが、ETCパーソナルカードは、利用頻度に関わらず毎年所定の年会費が掛かります。
ETCパーソナルカードとクレジットカードのETCカードはどちらがおすすめ？
ETCパーソナルカードとクレジットカードのETCカードでは、やはりクレジットカードの追加カードとして申込むETCカードの方がおすすめです。
確かに、ETCパーソナルカードはカード会社による審査がありませんので、何らかの理由でクレジットカードを作ることが出来ない方にとっては、大きなメリットがあります。
ただ、クレジットカードのような審査が無いというメリット以外は、取得の際の高額なデポジット（保証金）や年会費が掛かるETCカードとなりますので、普通にクレジットカードを取得出来る方、あるいは既にクレジットカードを所有している方の場合は、あえてETCパーソナルカードを作るメリットはないと言えます。
そのため、ETCカードを作る際には、やはりクレジットカードの追加カードとして申込んだ方が良いでしょう。特に、JCBカードのETCカードは、年会費無料で利用出来ますのでおすすめです。
また、三井住友VISAカードのETCカードも、年間1回以上の利用で翌年度の年会費が無料になりますので、維持費を掛けずにETCカードを持つことが出来ます。
